【LINE6】 HELIX LT
今回は先日発売された【LINE6】 HELIX LTについて考察してみたいと思います。
1.HELIX LTって???
HELIX LTはフラッグシップモデルのHelix Floor から、サウンドはそのままインターフェイスをシンプル化し、価格を下げたモデルです。
しかしながら、Helix Floor / Rack と同じデュアルDSP とHX モデリングを採用しつつ、操作系の変更や入出力端子の数を減らすことでコストダウンしています。
アンプ62種類、キャビネット37種類、マイク16種類、エフェクト104種類を標準搭載しています。
つまりフラッグシップ機と同じ処理性能とモデリング技術を備えているので、サウンドに違いはありません。
2.豊かな拡張性
Floor からの主な変更点は、各フットスイッチのディスプレイが無くなったほか、CV/Expression 出力端子も削除。また外部エクスプレッションペダル端子も3個から2個へ減っています。しかしながら各プリセットに4つの独立したステレオ・パスが備わっており、多数のエフェクトや他のブロックが絡み合うような複雑なルーティング環境を構築することが可能です。ウェット/ドライ/ウェットや4ケーブル方式といったルーティングの組み立ても簡単に行うことができます。
クラス最高レベルデジタルおよびアナログ I/O と 2 系統エフェクトループを搭載し、ライブやスタジオ 用さまざまなセットアップに簡単に組み込める柔軟性高いルーティング性能を備えています。また MIDI 経由で外部機器と接続できるほか、外部アンプスイッチング機能や、2 台目エクスプレッション ペダルに対応可能な入力端子を備え、高い接続性と拡張性によりギターシステム中枢としてシステム 全体をコントロールすることができます。
3.PCとの連動
無償の”Home Edit"を使えばコンピューターの大きな画面で、音色の編集作業ができます。もう、当たり前の機能になってますが、値段が値段だけに長く使用することを考えると大きなポイントです。
Line6 Helix LT は、米国では発表と同時に発売。希望小売価格は999ドル。Floor の1499ドルから500ドル安くなりました。国内の現在の実勢価格は¥128,000~¥130,000台前半。
思ったよりは価格差小さくなりましたね!
Line6のアンプシュミレーターは本当に秀逸で、デジタル臭さが少なく感じます。モデリングの内容と高い機能性からしてこういう価格なのかなとも思いますが、昨今のBossのマルチなどの値段から考えるとちょっと勇気のいる価格だなぁとも思います。
ただ実機を見る限り、目新しいわけではありませんがきちんとカラーのディスプレイが装備されているのは非常にとっかかりやすいですし、好感が持てます。
また、このスイッチも特筆する点はありませんがきちんと踏んだ感触があることも、個人的には良いなぁと思いました。
寸法と重さは530 x 301 x 92mm、約5.4kgで当たり前ではあるのかもしれませんが、ちょっと持ち歩くには辛いギリギリのラインです。
人によって求めるものが違いますから一概には言えませんが、個人的にはマルチやアンプシミュレーターはもう少し小さく・軽く設計してもらえるとなぁと思いました。