Six Strings Lovers

ギターやエフェクター・その他音楽機材について語ります。

【Martin】 アコースティックギター弦

アコースティックギターにおいてギター本体も、もちろん大事ですが音を生み出す重要な要素の“弦”。

昔から馴染み深い、Martinのギター弦がリニューアルしたので改めて触れてみたいと思います。

中々、パッケージが変わったのでどれがなんだか???というところも整理していきたいと思います。

 

 

Martin / SP Acoustic Bronze(MSP-3200)
スタンダード弦/ブロンズ

f:id:scam45:20170702151032j:plain

 

 マーティンのブロンズ弦の基準となる弦。巻弦となる3~6弦の芯線にブロンズのメッキが施されているのはスタンダードな「Acoustic」と同じだが、SPでは1、2弦用のプレーン弦にもブロンズのメッキが施されている点が異なっている。これにより、プレーン弦の耐腐食性も高められている。1弦〜6弦まで、明るい金色なのが特徴。

 

【80/20 Bronze Lineup】
●エクストラ・ライト(10、14、23、30、39、47):MSP-3000

●カスタム・ライト(11、15、23、32、42、52):MSP-3050

●ライト(12、16、25、32、42、54):MSP-3100

●ミディアム(13、17、26、35、45、56):MSP-3200

●12弦(10/10、14/14、23/10、30/12、39/18、47/27):MSP-3600

 

Martin / SP Acoustic Phosphor Bronze(MSP-4200)
スタンダード弦/フォスファー・ブロンズ

 

f:id:scam45:20170702151348j:plain

SPブロンズと同様、フォスファー・ブロンズの基準となる弦。「Acoustic」のフォスファーでは巻弦にスズをメッキした芯線を使用しているが、本品ではブロンズと同様、ブロンズをメッキした芯線が使用されている。プレーン弦ももちろん、ブロンズのメッキが施されて、明るい金色に輝いている。巻弦の色は明るい銅色。

 

【92/8 Phosphor Bronze Lineup】
●エクストラ・ライト(10、14、23、30、39、47):MSP-4000

●カスタム・ライト(11、15、23、32、42、52):MSP-4050

●ライト(12、16、25、32、42、54):MSP-4100

●ライト/ミディアム(12.5、16.5、25.5、33.5、43.5、55):MSP-4150

●ミディアム(13、17、26、35、45、56):MSP-4200

●ブルーグラス(13、17、26、36、46、56):MSP-4250

●ハイ・チューニング(10、12、8、13、17、25):MSP-HT10

●12弦(10/10、14/14、23/10、30/12、39/18、47/27):MSP-4600

 

 

Martin / SP Lifespan Bronze(MSP-6200)
トリートメント弦/ブロンズ

 

f:id:scam45:20170702151737j:plain

弦が劣化する要因である汗や汚れから弦を保護するため、SP Acoustic弦にエヴァリー・ミュージック・カンパニーが開発した技術で、Cleartoneブランド(現在はCleartone社として独立している)弦に採用されていた「トリートメント」処理を施した製品。エヴァリー・ミュージック・カンパニーは、1950年代から60年代にかけて一世を風靡したエヴァリー・ブラザーズの弟であるフィル・エヴァリーが設立した会社。Cleartoneは、ギターとギター音楽を知り尽したアーティストならではの技術というわけだ。

【80/20 Bronze Lineup】
●エクストラ・ライト(10、14、23、30、39、47):MSP-6000

●カスタム・ライト(11、15、23、32、42、52):MSP-6050

●ライト(12、16、25、32、42、54):MSP-6100

●ミディアム(13、17、26、35、45、56):MSP-6200

 

 

Martin / SP Lifespan Phosphor Bronze(MSP-7200)
トリートメント弦/フォスファー・ブロンズ

f:id:scam45:20170702151914j:plain

 

SP Lifespanブロンズと同様、SP Acousticフォスファー・ブロンズ弦にCleartoneの「トリートメント」処理を施した製品。弦や巻線に特殊な樹脂をコーティングするのではなく、完成した巻弦に樹脂を含侵させることで、巻弦の芯線と巻線の両方を保護しているのが特徴だ。同じ加工はプレーン弦にも施されているので、1~6弦の全ての寿命が長くなっている。

 

【92/8 Phosphor Bronze Lineup】
●エクストラ・ライト(10、14、23、30、39、47):MSP-7000

●カスタム・ライト(11、15、23、32、42、52):MSP-7050

●ライト(12、16、25、32、42、54):MSP-7100

●ミディアム(13、17、26、35、45、56):MSP-7200

●12弦(10/10、14/14、23/10、30/12、39/18、47/27):MSP-7600

 

 

以上の4種が今、Martinが一番推している弦のようです。

個人的にはSPのブロンズ弦が好きです。Lifespanシリーズはいわゆるコーティング弦で(Martinでは“トリートメントと呼ぶそうです。)文字通り寿命長めになっています。ただ、コーティング弦の宿命か音の響き方は通常の弦と異なりちょっとおとなしいと言うか、丸く引っ込んだ音に感じます。

演奏する音楽性にもよると思いますが、かき鳴らすタイプならコーティングではないもの、丸い音を求める音楽性であればコーティング弦という使い分けが正解かもしれません。

 

個人的にオススメはこちら↓

Martin / Marquis(M2100)
フォスファー・ブロンズ

f:id:scam45:20170702152820j:plain

 

一番スタンダードな“Acoustic”のボールエンド部にシルクを巻きつけ弦によるブリッジやブリッジプレートの磨耗を抑えたタイプです。

若干、ボールエンド部のシルクが音へ影響しているのかな?と思いますが、Acousticより気持ちおとなしい印象です。

でも、さすがにバランスも良く値段も安い方に入るのでコスパは良いと思います。

 

 

 

Maritinの弦もこのパッケージになってから、密閉性が良くなったのか“鮮度”が良くなったような気がします。

アコースティックの弦としてはMartin弦は結構、スタンダードな弦なのでどこにでも売っている印象でしたが、昔は店舗によってかなり鮮度に差があって、“パッケージ開けたらもう錆びてる”なんて悲しい思いをした時期も、正直ありました。

今のこのパッケージなら安心して買えるなぁと思います。

 

弦の世界も本当に奥深いです。安価で試せるので、ぜひいろんな弦に挑戦してみては如何でしょう?